2017年6月30日金曜日

半分の政党は、オリパラ後の東京は「より栄えている」とは思えないと回答

明後日2日の日曜日が東京都議会議員選挙の投票日。
まだ自分自身もだれに投票すべきか悩んでいる状況。

選挙戦直前の公開討論会にて聞いた○×質問の回答を今更ながらご紹介
質問内容は大学生と1か月ほど議論を行いながら作ってきました。



4問は各会派ごとに意見の違いはなく、みなさん現状を変えていく必要があるという認識のようです。
ということは選挙終了後に、議論を始めやすいテーマであるのでしょうか?
行政側の執行部関係なく、議会として進めることができる広報広聴や各議員の覚悟で行うことができる議員の役割の周知に関して、早期に議論が始まることを期待しています。

ちなみに、西の大都市である大阪府では府議会議員が学校訪問をしたり、ぼう災のつどいに出て行ったりとした活動をおこなっています。
大阪府議会出前授業について

逆に2問は意見が分かれました。特にオリパラ後の東京が「より栄えている」と回答した政党が半分だったのは着目点かなと思います。

2020年から東京都も人口減少が始まると試算をされており、大きなターニングポイントの年となることは間違いなさそうです。

参考:東京都議選 公開討論会【各会派代表】主催:東京JC

各会派の政策比較に関しては以下のサイトなどが参考になると思います。
早稲田大学マニフェスト研究所
政治山

また、YouthCreateでは都議選を読み解く「自分の軸」をつくると題して、ワークシートを作成し公開しているので、行ってみてはいかがでしょうか?
【ワークシート無料公開】都議選を読み解く「自分の軸」をつくる:ワークショップ「TOHYO&TOKYO」を開催
※これを行った後でもまだ投票先に悩んでいる自分がいうのもなんですが・・・



2017年6月25日日曜日

投票先を選ぶための時間は選挙のベテランと18歳のどちらが長いのか

【「投票は簡単だ」とは絶対に言えない】

大学時代を含め、かれこれ9年ほど「若者と政治をつなぐ」をテーマに活動を続けています。そして、18歳選挙権となったこの1年半ほどは多くの中高での授業も行っています。
良く「投票って難しいんですか?」と聞かれる。
自分は、「決して簡単ではない」と答える事にしている。
でも、「投票先の選択に間違いはない。今のあなた自身なりに社会を考え、候補者の政策を見比べた結果の投票先選択は絶対に正しい。選択するまでにどれぐらい時間をかけるかは人それぞれだと思うが、決して簡単ではない」
そんな伝え方をしている。(実際は、話し言葉でもう少し柔らかく伝えるが)

そうだからこそ、選挙以外の時にも社会や街や政治家に関心を少しもって、選挙の際の投票先決定の判断の助けとする必要があると思っている。


実際に18歳で初めての選挙に行った方の話を聞いてみると、やはり結構悩んでいる。
各政党・候補者の政策を読み比べたり、比較サイトを見て見たり、各候補者のホームページを見比べたりと。


もちろん、投票に行く人全員が時間をじっくりかけているわけではないだろうが、多かれ少なかれ悩んでいるんだと思う。

そのあたりのことは過去に以下の記事にもう少し丁寧にまとめているのでよろしければ。
高校への出前授業で絶対につかわない2つの言葉。「投票はすぐできる」「一票で社会が変わる」

【高校生は授業で政策を読み比べだしている。では大人は?】

18歳選挙権になる前でも20歳になり始めて選挙に行く際には、投票先を決めるために色々と悩んだ経験があるという人もいると思う。この点で言えば、投票先の決定の際に悩むということはいつの時代も変わらないのかなと思う。
しかし、18歳選挙権時代に突入し、教育が変化した。
元々教育基本法の14条には
第十四条  
良識ある公民として必要な政治的教養は,教育上尊重されなければならない。
と書かれているのだが、政治や選挙に関する具体的な教育はほとんどなされていなかった。

理由としては2点
1つは前述の14条の2項の以下の文
2 :法律に定める学校は,特定の政党を支持し,又はこれに反対するための政治教育その他政治的活動をしてはならない。
そして、もう1つは「高等学校における政治的教養と政治的活動について伝えている文部省通知」。内容については長いので記述はしないが、政治教育の指導にあたって、現場の先生が後ろ向きになるような文言となっていた。

しかしながら、選挙権年齢の引き下げを受けた2015年秋に、昭和44年通達が取り下げられ、文部科学省が新たな通達を出した。(高等学校等における政治的教養の教育と高等学校等の生徒による政治的活動等について
その通達の一部を抜粋すると
今後は、高等学校等の生徒が、国家・社会の形成に主体的に参画していくことがより一層期待される。
自らの判断で権利を行使することができるよう、具体的かつ実践的な指導を行うことが重要
といった、文章が並びそれまでの方針が180度変わったと言っても過言ではないと思っている。

2017年6月22日木曜日

豊洲以外の都議選の着目点をどこに持つこと。ワークシート公開中

いよいよ明日23日から東京都議会議員選挙が始まり、7月2日の投票日までの決戦の火ぶたが切って落とされる。

※ページ下部で本ワークショップのワークシートを無料公開中!

って言われても「ふ~ん、選挙あるね~」ってぐらいの人のほうが都民でも多いと思うし、そんなもんだろうなと。
あるいは「あ、まだ選挙やってなかったのか」という人もいるかもしれない。そりゃこれだけの長い間豊洲の話やらオリンピックの話やらが報道されてるんだから。

【多様な、都政の論点・視点を知ること】


そんな中、昨日21日に東京青年会議所主催の、都議会各会派代表者による公開討論会が実施されました。
「TOKYOプロデュース会議~大学生が創る!都議選公開討論会~」と題された討論会。
大学生が2か月にわたり、議論を行ったり、立候補予定者の討論を見たりしながら質問内容を作成。
それらの質問を各会派代表に公開討論会の場でぶつけました。

質問内容は以下の5つ
  1. 他の大都市と比べ東京に足りないものは何だとお考えですか?
  2. 20歳前後の若者を取り巻く社会をどのように捉えていて、そこに対しどのような政策をおこなおうとされていますか?
  3. 若者の政治参画を進めるために議員・議会として行う必要があると考えることはありますか
  4. 現知事の方針との貴会派の政策の相違点を具体的に教えてください
  5. 今の予算の使い方の中で削減・効率化できるものはありますか
実際の現場ではそれぞれ質問をする際に学生が、質問をおこなおうと思った背景や個人の想いを加えて話をしていました。

個々の回答内容の詳細についてまで書き記す余力がないのが申し訳ないが、本当に多様な政策分野の話が出てきた。


  • 公文書の管理などの東京都の情報公開について
  • 保育園数や保育士の待遇などについて
  • 高齢者福祉や医療について
  • 容積率の緩和により高い建物を作りやすくすること
  • ホームレス対策
  • 羽田、成田から都心部へのアクセスや、夜間の航空機離発着について
  • 最低賃金を上げること
  • 起業の際の資金面などでの支援について
  • 教育バウチャー制度によるサービスの受け手の自由度を高める
  • 中学生議会などの若者と議会の接点を増やすこと
  • シルバーパス(高齢者が安価で公共交通を利用できること)に関して
  • 市区町村議員ではない、都議会議員の役割
  • 豊洲への市場移転について
  • 家賃補助により住環境を整えること
  • 外環道の延伸の是非について

などなど80分の中でも色々な視点が出てきたことがこの公開討論会の大きな意義であったのかなと思う。

豊洲や東京五輪や受動喫煙などの大きなテーマに関して、各会派(候補)の首長の違いを知るのも大事。
でも、同時に都議会議員選挙で、あるいは都議会で話をされているテーマがこんなものがあるんだって知るのも大事なのかなと。
また、各会派がどの政策を優先順位の上に置いているのかを知ることも大事なのかなと。

動画なので見るのが時間かかるかもしれないけど、以下のリンクより公開討論会の録画が見れます。お時間ある方はどうぞ。
東京都議選 公開討論会【各会派代表】主催:東京JC

豊洲やオリンピック・パラリンピックの話やよくわかんないや。
という方は自分なりの関心を持つことができる政策分野を探してみてはいかがでしょうか?

※ちなみに自分は公開討論会のコーディネーターという立場でしたが役割がやはり謎でした・・・w 学生との質問づくりと当日の進行づくりを事前にがっつりと行ったので当日の自分の裁量や見せ場!?は特になく。。。まあ、司会NO,2という感じ


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