秋田県で87%(昨年知事選と同様の見込み)
群馬県で99%もの投票所で投票時間が繰り上げられる予定。
茨城県では県内全44市町村のうち34市町村(一部投票所のみを含む)
と、続々と投票時間を繰り上げる自治体が見つかる 。
本来夜8時までの投票時間。これを7時や6時や場合によっては5時などに繰り上げるというもの。
1.投票時間はだれが決めるのか?
総務省が開設している参議院選挙用特別サイトには以下のように書かれている。
さらには公職選挙法に以下のように書いてある。
第四十条 投票所は、午前七時に開き、午後八時に閉じる。ただし、市町村の選挙管理委員会は、選挙人の投票の便宜のため必要があると認められる特別の事情のある場 合又は選挙人の投票に支障を来さないと認められる特別の事情のある場合に限り、投票所を開く時刻を二時間以内の範囲内において繰り上げ若しくは繰り下げ、 又は投票所を閉じる時刻を四時間以内の範囲内において繰り上げることができる。
つまり、原則は午後8時まで、理由がある場合においては各自治体の判断で時間を変えることができるって感じ。
「特別の事情」ね。
2.それじゃ、各自治体の繰り上げは特別な事情なのか??
各自治体の理由は以下の感じ。
「経費節減と立会人の負担軽減」などなど・・・
「いち早く有権者に選挙の結果を知らせるため」
「期日前投票が浸透したため、繰り上げしても問題ない」
「日没後に投票に来る人の安全確保が難しい」
それぞれの理由にコメント。
まず、
「日没後に投票に来る人の安全確保が難しい」
いやいや、どれだけ危ない地域なんだw
あ、群馬県の自治体か・・・
グンマーなら納得する部分も・・・
なくはないけど、さすがにな・・・
まずは日頃の「日没後の安全確保」を。。。
「いち早く有権者に選挙の結果を知らせるため」
いや、数時間遅れたところで・・・ どうせ6年同じ人なんだろ。
その数時間を気にしている人は、有権者の中の何パーセントいるんだろうか・・・
たしかに市区町村の統廃合で投票所と開票所が遠くなった場所があるんだけど。
これの理由も却下・・・
「経費節減と立会人の負担軽減」
え、、、、、国政選挙に係る経費は全額国庫負担だよ。
第二百六十三条 衆議院議員又は参議院議員の選挙に関する次に掲げる費用は、国庫の負担とする。
地方財政法(昭和二十三年第百九号)(抜粋)
(地方公共団体が負担する義務を負わない経費)第十条の四 専ら国の利害に関係のある事務を行うために要する次に掲げるような経費については、地方公共団体は、その経費を負担する義務を負わない。一 国会議員の選挙、最高裁判所裁判官国民審査及び国民投票に要する経費
はい、この言い訳を言っている自治体はおかしい・・・
「期日前投票が浸透したため、繰り上げしても問題ない」
データ調べてみた。前回の参議院選挙の時間帯別投票率。
午後7時台は全体の3.1%
午後6時台は全体の5.9% (平成24年 総務省選挙部 目で見る投票率 より)
前回の投票率が57.92%だから6時台と7時台で投票率5.2%分!!
これが少ないか??
うそつけ~~
3.まとめとういうか怒り
というわけで、こんな自治体を許していいのか??なんで、こんなに投票率の低下が叫ばれている中で、投票時間を正当な理由なく繰り上げる。
結局、有権者と選挙の距離を縮めたくない。
浮動票の層に投票に来てほしくない。なにか力が働いているとしか思えない・・・
民主主義の根幹の選挙。
マジ許せん。
そんななか、県内の他の自治体の流れに飲まれずに断固として時間を繰り上げないとこもあることも言及したい。
群馬県のみなかみ町選管:
「投票は有権者の権利。同7時以降も一人でも投票者がいる以上、最後まで受け付ける必要がある」
秋田県潟上市「午後7時以降に来る有権者もいる」
こういう自治体は本気で応援しよ!!
7月18日追記
今日の朝日新聞によれば全国の35パーセントで投票時間繰り上げとか・・・
また、怒りがこみあげてる。。