全体の投票率は、52.61%と過去3番目の低さとなりました。
獲得議席の結果は自民党の圧勝です。
また、インターネット選挙運動が解禁されて初の国政選挙としても注目されました。
選挙が終わってから色々と言われている声のなかの、
「インターネット選挙運動解禁は期待はずれ」という声関しては、
前回のブログ
「マニフェストより有益なインターネットの情報」
で書きました。
今回は、「若者の投票率」について。
0:まだ世代別の投票率は出ていない。
実はまだ参議院選挙の世代別の投票率は総務省より発表されていません。選挙後に全国で再度抽出調査をするためです。おそらく9月上旬には発表されるとおもいます。なので、今の段階で「若者の投票率は下がった」といった発言をしている人は、根拠無く言っているわけです。(そこそこ影響力のある人も言っているのでこまります・・・)
1:一部調査から見えてきた世代別投票率の傾向
総務省がだす全国の調査はまだなのですが、自治体レベルでの世代別投票率を出している所があります。愛媛県の松山市の調査です。
市内有権者約20万人の年齢別投票率を調べると、20~26歳だけが0.29~1.87ポイント上がっており、若年層の向上傾向が浮き彫りになった。
他の世代の投票率は前回2010年の参院選より下がっているのに対し、若者の投票率は上がっています。
また、富山県の調査です。
前回比の下げ幅では四十代前半が18・63ポイント減と最も下がり、二十代前半が7・65ポイント減と最も低かった。どの世代も投票率が下がってはいるが、20代前半の下がり幅が最も低かったとの結論が出ています。もちろん、下がってはいるのですが他の世代程ではない。と言えます。
2:実は数年前からある傾向
このような、「若者だけが投票率があがる」「他の世代に比べて下げ幅が少ない」といった状況は今回に限ったことではありません。たとえば、前回2010年と前々回2007年の参議院選挙の世代別投票率を見てみます。
全世代 60.15% → 59.93% (低下)
20代前半 32.82% → 33.68% (上昇)
「総務省目で見る選挙 より」
また、東京都においては、昨年12月の衆議院選挙において、「すべての年代で投票率ダウン、20台とその他の年代との差が縮小」という結果も出ている。