【NHKに取り上げられました。若者はどんな理由でどこに投票したのか?】
NHKニュースウォッチ9にて、自分が実施した大学生へのヒアリングの様子を12月22日に放送いただきました。大学生約10人に集まってもらい、10月の衆院選においてどんな理由で、どの党に投票したかを聞いた場の様子です。
集まった学生は与党に投票した人と、野党に投票した人が約半々。いろんな話が聞けました。話の内容に関しての詳細をオープンにはするつもりは現時点ではありません。
しかし、色んな考えや悩みの元に投票をしていることが改めて分かりました。
与党側に投票した人でも、投票の際に重視したことは安全保障・経済・教育など様々でした。そして、民進党を指示していたけども衆議院選挙の際には民進党へ投票できなくなり、希望の党・立憲民主党ではなく自民党へ投票をした人がいたり。
また、野党に投票した人も同様に色々な考えでした。
そしてNHK内での放送内容やそこからの反響について思うことが色々とあったので、まとめて見ます。
注意していただきたいのは、この記事は各政党の政策や政治姿勢などへの賛否を論じるようなものでは全くないということです。
【では、NHKのニュースではどんな放送になっていたのか】
若者が“保守化”? “2人に1人が自民”というのがこの特集のタイトル。内容がNHKのHPに上がっていましたので、まだご覧になっていない方はまずは以下のリンクを見てみてください。
若者が“保守化”? “2人に1人が自民”|特集ダイジェスト|NHK ニュースウオッチ9
”若い世代の2人に1人が自民党に投票した形なんです。”との言葉と合わせて、NHKの選挙の際の調査が紹介されます。
次にヒアリングの様子が紹介され、各参加者の意見が紹介されます。
そして、東京大学橋元良明教授の調査の紹介。
「現在の生活に満足している」18~29歳の割合は約35%と他の世代より10ポイント前後高い一方で、「現在の国内政治に満足している」と答えた18歳~29歳は10%程度で他の世代との差はほとんどないことを紹介。
若い世代が、政治への「不満」よりも「安定」を優先した結果、自民党への圧倒的な投票につながったと見解を述べられています。
その後、自民党と立憲民主党の若者へ訴える戦略についての紹介があります。
次に、政党のネット戦略を研究している専門家の高橋茂さんの
自民党はインターネット戦略でも『一強』。と述べています。
再び、橋元教授のインタビューに戻り、
「別に『政治的に批判的であれ』とは言わないが、現状が本当にこれでいいのか。とのインタビュー。
気がついたら現状追認のままいって、自分たちに不利になるように、非常に日本が変わってしまっている、そういう事態もありうると思う。
もう少し政策を真剣に考えてみてもいいのではないか。」
そして最後に、
『“若者が何も考えず、現状維持だから自民に投票した”というのは短絡的ではないか。むしろ、大人も政治と向き合い、政治について若者と積極的に議論するべきだ』。」との自分のコメントがフリップで紹介されました。
【自分が伝えたかったことは、若者を馬鹿にするなということ】
自分のフリップの図やアナウンサーの方の原稿が一瞬分かりにくかったのか、若者の事を短絡的、と言っているように誤解されたようなTwitterもあったのですが、自分はもちろん若者を短絡的なんてまったく思っていないです。
若者だって、色々と考え悩み投票先を決めているんだという事を伝えたかったのです。
このニュースの冒頭で、伝えられていた「若者が自民党に投票した割合が高い」という結果に対しての批判を選挙後に見聞きして釈然としない気持ちでした。
<若者は何も考えてないわけではない>
・若者が何も考えないから自民党に投票したんだろう。
・政権に踊らされている安易な若者
っていう根拠はどこから出たんだ?
<現状追認だとだめなのか?>
若者が”保守化”していてけしからん
もっと、チャレンジ精神・反骨精神を持つべきだ
って理由は?あなたが現政権が嫌いだけど、そのことを隠して遠回しに若者を批判して来られても・・・
と思うわけです。
仮に現状追認で自民党に投票すると将来がダメになるというのであれば、少子高齢化で人口が少なく、投票率も低い若者ではなく、他の世代の自民党に投票した人に何とか言ってほしい。
もちろん、すべての若者がとは言えないし、投票に行った若者の中でもすべてのではないでしょう。
だからといって若者が、”真剣に政策を考えて”いないからというレッテル貼りは辞めていただきたい!
大人も改めて、しっかり政治と向き合って行くということをしないといけないのではと思います。
長くなったので一旦これぐらいで。
近いうちに、このニュースに関連した記事をもう1つ書く予定です。
テーマとしては、「”投票先”と支持”の違い」 「”国内政治”という単語の意味の捉え方」あたりかなと思います。
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