2015年10月7日水曜日

第3回東大ハラケンゼミ~千葉市の「こども若者選挙」の事例から学ぶ

今学期より東大の教養学部1,2年生向けのゼミを始めた。
おれがやるので当然テーマは「若者の政治参画」が主要なとこ。
他にもNPOなどの非営利セクターと行政の協働なども扱うつもり。
さらにそれらについて理論だけでなく現場の人の声などをしり、生徒同士でのディスカッションも進める。
他にもYouthCreateやおれの関わっている場への同行も推奨している。

ゼミといっても学生自主ゼミということで、学校公認で教室の使用許可や講師料をいただいてはいるが、単位もつかずという状況だ。
政策立案コンテストをやっている学生団体ガイルの伊串君(東大2年)と、YouthCreateにもずっと関わってくれてる永野(東大4年)の奮闘により実現しスタートしている。(伊串君を紹介してくれたMさんにも感謝!!)

備忘録的に各回の内容を簡単にまとめておくことにする。
第2回はまだ書いてないが近いうちに。

今回は冒頭に以下の京都市選管の新たな試みについて紹介。
京都市:学生の力で投票率UP 市長選PR事業、来月から募集 /京都 - 毎日新聞 http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20150929ddlk26040695000c.html
学生を事業の実施者として巻き込み予算をつけるのは新たな視点。
すこし応募に関しての団体の条件が厳しい気もするが、きちんと予算をつけるとなると難しいのかな。
これが皮切りになり、臨時啓発だけじゃなくて常時啓発にもつながればなと。




その後は現在3グループに別れ、政治参画について調べている学生の中間発表。

明推協や各自治体の選管の取り組みについては
「都庁のライトアップなど、意外に色々やっているけど、それがこっちにまで伝わってきていない」
「明るい選挙ポスターコンクールについては知っていた」←ちょうど今日東京都のポスターコンクールの審査員をおれがやっていたとこだったりw

出前授業に関しては
「神奈川県がシティズンシップ教育を色々とやっているようだけど、結果模擬選挙だけなの!?」
「やったという事実を作っているだけでは」
何て厳しい意見も。

海外の事例に関しては
「スウェーデンの学校選挙のためのキットの配布は日本でもあればいいのに」

まだまだ調べ途中なのだけど、今後調べが深まった先のディスカッションなんかが楽しみになってくる。

メインは
プロシードジャパンの吉川さんから、千葉市での「子ども若者選挙」の事例について話してもらう。
有権者教育:各選管、高校生に 出前授業で自覚促す 若者よ、投票へ 公選法改正、選挙権「18歳以上」に /千葉 - 毎日新聞 http://mainichi.jp/edu/news/20151006ddlk12100217000c.html
上記の記事の後半にも少し紹介されているが、
主に千葉市が出す課題に関して、高校生が解決策などを考えて行政に提案し、行政としても実施をするというもの。
どの課題を選択するかに関しては、高校生が選挙で決定する。
そして、その選挙のやり方や、各課題の説明などの細かいところも高校生が主体的に試行錯誤しながら設定する。

現場で試行錯誤しながら高校生と向き合っているひとの話を聞くと細部の工夫まできけておもしろい。
環境だけではなく「立場」を作る
という、吉川さんのモットー通り高校生が色々な役割も持つように仕掛けていく点などためになる。

ゼミ生からは、「身近な社会との関わりが良いと思う」
「政治参画をとおして選挙を学ぶことがおもしろい」
等といった意見も

高橋亮平さんもがっつりコミットしてるし、千葉市は今後どんどん若者参画進んでくるんだろうな。
おれも改めて中野区に色々提案していかんとな。選管だけじゃなくて他の部署や議会、そして行政だけじゃなくて街の色んな団体・個人、大学なんかも巻き込んでやりたいものだ。

来週は湘南台高校の黒崎先生がゲスト!!
しかし、授業の運営って運営難しいな、試行錯誤が続く。
ゼミ生から率直なアンケートでの意見に助けらておる。

以下写真