2014年7月25日金曜日

(追記あり)議会が議員の発言統制。公職の意味のはき違え

「婚姻届を出した市民に、穴の開いた(避妊具の)コンドームを配ってはどうか」
新城市の長田議員が議場で行ったこの発言を問題視した、浅尾市議がブログに掲載。
一気に議場外にひろまり問題になりました。
「穴の開いた避妊具配っては」…新城市議が発言(読売新聞) - Y!ニュース 

まあ、問題発言をした方は議会と飲みの席の区別がつかなかったのでしょうね・・・


で、問題はこのあとの議会の対応。

議会として、各議員の個別の情報発信の統制をやりにきた。



7月24日の中日新聞によると、
浅尾洋平市議(37)=共産=がブログで長田氏の発言を取り上げたことを「議会軽視だ」と問題視し、今後、議員の情報発信を制限するルールを作ると決めた。
山崎祐一市議(62)=無所属=が浅尾氏に対し、「公職の立場でありながら、議会で問題提起する前に、自らの主観を表に出すのはいかがか」「個人名を挙げるなら相手に通告するなど配慮すべきだ」と発言。他の市議数人も同調し、ブログやツイッターで発信する際のルールを何らかの形で設けることを、長田氏を除く17人の市議の間で賛成多数で申し合わせた。 浅尾氏は「時代と逆行するような後ろ向きなルール」と批判している。

とのこと。
へ??

要は、
議員は何か言いたいことがあれば、まずは最初に議会で話せ!
個人的に発信するとは何事か。
議会が一番大事なんだ~~~


ってことか?
議会なんて年のうちの一定期間しかないのに。


この発言をされた、山崎氏と賛成多数で可決した新城市議は2つの点で意味が分からない・・・

問題点1:議員は議会に雇われたわけではないのに

2014年7月16日水曜日

「政治家」を生み出す「選挙」制度への無関心が引き起こした3つの事件

さきほど「選挙」ってキーワードをいれてニュースを検索したら3つの不祥事のニュースが。

滋賀県選管委員、選挙運動した疑いで逮捕 県知事選 - 朝日新聞デジタル

市議20人中、逮捕者15人! 青森・平川市長選公選法違反容疑 - MSN産経ニュース 


公職選挙法違反:高松市選管白票水増し 選管ぐるみ票操作 6人起訴、「不足」と勘違い 昨夏参院選、検証担当者も関与 - 毎日新聞 

各ニュースの詳細はそれぞれリンクを見ていただきたい。
これらの事件はすべて選挙に関わるもの。

選挙制度の問題点


政治を行っているのは、政治家であり、その政治家を決める仕組みが選挙制度。
この選挙制度や選挙の内実についてあまりにも無関心なのではないか。

短期間の選挙期間の間に、で多くの候補者が出馬し政策論争なんてまともにされずに、
あっという間に投票日を迎える。数十年前から変わらない伝統芸能としての選挙運動。

公開討論会を民間の側で開いたとしても正当な理由なく参加すらしない有権者をなめている候補者たち。
そしてそもそも選挙期間中に公開討論会を開くことを禁じている法律(そのため多くの公開討論会は選挙期間前に立候補”予定者”を集めて行われる)

国政選挙や主要な首長選挙であれば事前にメディアが当落の予想や各党の獲得議席を
ガンガンと報道。結果が事前に分かっている選挙に投票に行くものだろうか。
そして20時になった瞬間、開票率0%なのに獲得予想議席数がだされ、その精度を売りにする。

地方議会議員選挙では町内や地域の団体で支援組織をがっつりと固めた候補が白紙委任的に
連続当選を続けていく。この組織の人数は年々数が減り、若者は当然ほとんど参加していない。

そのような選挙戦を当然有権者は冷ややかなもの、意味のないものに捉えてしまう。政治に関心があると答える若者が6割を超えるにもかかわらず、投票にいく若者は40%を切る。

しかし、選挙に係る予算は年々縮小され、夜の8時を待たずに投票所を閉じてしまう多くの自治体。選挙啓発といえばとりあえず芸能人をポスターに載せればいいと思っている人たち。

投票が終わったと思えばやたら開票のスピードにこだわり、職員の残業代を積み重ねてまで、
即日開票にこだわる自治体やそれを求める人たち。投票日当日の25時に選挙結果がわかることと、翌日の昼12時に選挙結果がわかることの何が変わるというのだろうか。

3つのニュースの背景