2012年12月28日金曜日

衆院選の低投票率をよみとく 「異常じゃない投票率と雑な争点」

12月16日に行われた衆議院選挙についてやっと総括をしてる。

全体の印象


投票率:
残念ながら予想があたった
投票率ひくい・・・ 戦後最低の59.32%
下がるとは思ってたけどまさかの60%以下とは。

議席の結果:
これも事前に言われている通りだったけど、いざ自民294議席
って数字を見ると「すごいな」という感じ。

「戦後最低の投票率」

過去最低の投票率。59.32%。
前回より10ポイント以上さがってる



毎日jpより転載

とはいえこの図の通り、過去にくらてものすごく低いわけではない。
96年に小選挙区制が導入され、59.65%。
その後、00年・03年ともに60%前後。
05年郵政選挙・09年政権交代選挙でぐっと投票率が上がった。

と見ると、

「戦後最低の投票率だったり」、「前回より10ポイント近くの低下」

っていうフレーズほど異常な投票率ではないんだと思う。
過去2回は高かったけど、その前3回とはそれほど差がない。

「前回に比べて」というだけで投票率をみて、異常な選挙と捉えるのは
早とちりかもしれない。

前回・前々回はどう考えてもおかしなシングルイシューの選挙で、
風がふいて
って選挙だったじゃん。


そして、この結果だけで、
「政権交代後の政治への失望」から投票率が下がったなどと言えるはずがない。


2012年12月15日土曜日

同世代の若者に選挙に行って欲しい最大の理由

明日、16日は衆議院選挙。


と、まあこれだけで若い人がみんな選挙に行くならいいんだけど。

おれは、2008年のivote設立から、OneVoiceCampaign  YouthCreateと
一貫して、

「若者と政治をつなぐ」

をテーマに活動を行なっている。

決して、「若い人が政治に興味をもつ」という一方的なことを目指しているわけでなくて、
「政治側も若者に関心をもつ。若者の事を考える」というベクトルも増やしたい。

ただ、投票日で言うと、動けるのは俺ら有権者。
有権者が主導権を握って、投票に行って、政治家を選ぶ。
今後の政治の進み方を決める。

そんな日。




なめられないために投票に行こう!


なぜ、若者が選挙に行ったほうがいいのか?

一言にまとめると、

なめられないため

政治家からなめられないのはもちろん、他の世代からもなめられないために。

いくら、「社会問題に関心ある」とか「社会を良くしたい」とか「毎日一生懸命」とかとか
思い、行動しててもだな、
結局数として現れるのは

投票率!!



これのみ。
投票率が半分にも全然満たないような20代に対して、
時には8割に届こうかという上の世代から見たら、「なんだあいつら」ってことになる。

70代の76.9%は 「投票は国民の義務」って思っている。その義務を果たさない俺らは、
なめられて当然の状況。


政治家だってそう。
「若い人は意思表示もしないし、日々の活動を見てくれてるかも分からない若者は後回し」
「声を上げて不満や困ったことを訴えてくる高齢者優先」

そりゃそうなるよ。



なめられ続けてる結果として、
いつの間にか

定年は65歳になるは、(若者の雇用がその分失われる)
若年層の失業率のほうが、他の世代の失業率より高くなるは、
若者のために使われる予算は他の先進国に比べて圧倒的に少ないは、
対GDP費における教育費の割合も同様。
そんなんだからネット選挙運動も解禁されん。

くそやろう。


だってどうせ政治は何もしてくれん。
                 →      いやいや、投票もいかん人は後回しでしょ。

政治家なんてくそだ。
                 →    くそだといわず、くそじゃない政治家をつくるんだよ。

政治がどうあろうが問題なく生きていける
                 →      問題ある人だっているし、次の世代のこと考えろよ。    



そんな、くそやろうの状況を変えるためにぜひぜひ選挙に行こうよ!
思っているだけではなんも変わらんよ。


※こんなまとめ作ったからよければ参考に。




おまけ。
駒崎さんのブログをみて付け足すことに。

講演やプレゼンの最後に聴衆によく聞いている質問がある

「あなたが付き合うなら、どちらを選びますか?」

「A:政治を全く知らず、選挙にも行かない」
「B:政治について知識があって、選挙には行くよ」

どちらかを選んで手を上げてください。



会場の99%はBを選ぶ。
学生向けにやっても社会人にやっても、
東京でやっても大阪でやっても。


投票に行く人はかっこいい!
政治の話に詳しいとかっこいい!

そんな状況いいよね。


選挙行こうね。

2012年12月10日月曜日

投票率向上への注目とデモクラシー2.0という流れ


<高まる選挙への注目>


先日渋谷にせんきょCampという場がオープンし、日々いろんな人が入れ替わり立ち代わり、
人がきて、日々色々なイベントが催されている。

集まる人というのがまた凄い!
テトラさんや、奈央さんや、南兵衛や、田坂さんやら、藤沢さんやら、etc
これまで様々なムーブメントやら活動を引っ張ってきたり、
社会的な活動を多くやってきた方達が携わっている。

昨日は俳優の伊勢谷友介さんもきてた!(クラウドガバメントラボの立場で)

他にも選挙啓発系の多くのWebページ等が立ち上がっている!
なかでもI will Voteはまじかっこいい!


こんな流れivote時代の過去2回の選挙では全くなかったぞ。
正直嬉しい!

何が嬉しいかって、
・いろんな人がもっと選挙を盛り上げていかなければと活動を始めていること!
・そして、そのような場におれもよんでもらっていること。

このながれで今回の選挙。
あと1週間に迫った選挙をもっと盛り上げたい!!




<デモクラシー2.0という流れ>


の記者会見に同席させてもらった。

会見者は
田坂 広志 (多摩大学大学院教授)津田 大介 (ジャーナリスト)藤沢 久美 (シンクタンク・ソフィアバンク)伊勢谷 友介(クラウド・ガバメント・ラボ)金野 索一 (日本政策学校)
鈴木 菜央 (せんきょCAMP)
田中勇一  (社会起業大学)
望月優大  (I WILL VOTE)
原田謙介  (YouthCreate  OneVoiceCampaign)


なんでおれいるんだろうw


こまかい内容はおいといて、もはや政治家やリーダーに任せてるだけの
時代は終わろうとしているってこと。
というか、終わって、有権者一人一人が主体的に社会づくりに声をあげ、
行政が有権者のちからを欲する。
そういう時代にならなきゃこの先の日本がない。

今後もやっていくよ!






2012年12月6日木曜日

ネット上の政党の広告やHPなど更新のからくり


ネット上の政党の広告やHPなど更新のからくり


~12年衆議院選①~


今日から衆議院選投票日までがんばって毎日書きますぜ!


初回の今回はOneVoiceCampaignの活動ともあわせて、ネットでの政党の広告について。



<たびたび目にするネット上の政党の広告>

解散後ちょくちょくネット上で各政党の広告をみるようになった
って人いません?


たとえば、FBの右のバナーのところに最近はしょっちゅう政党のページリンクバナーが現れる。

Youtubeの冒頭に政党の動画広告が入る。

検索サイトのトップバナーに政党のバナーが入る。
とか


これ、これから16日の投票まで引き続きよく見ることになるで。


なんで?って、そりゃ選挙までに多くの有権者にアピールしたいから。



<”禁止”されているとかいうネット選挙運動じゃないのか?>
おい、まてよそれはOneVoiceで解禁を目指しているネット選挙運動にあたって
違法なんじゃないか?
って。

違法じゃないんです。
これは「ネット選挙運動」ではなくて、「ネットを使った政治運動」。

どういうことかっていうと、選挙の当選や票の獲得を目指した「選挙運動」ではなくて、自民党っていう政党が常に行なっている政治的な活動ってこと。

候補者個人今回の選挙のためにやってるんじゃなくて、政党日頃と同様政党の理念や政策を有権者にひろげるためにやっている活動ってこと。

別にこれも公選法に書いてあるんじゃなくて、各政党が勝手に解釈していつの間にかやっていいことになってるって状況。

だから、各党もHPは更新するし、公式のツイッターはつぶやくしぜと。




<となるとどうなるか?>
政党のHPなどの更新は、各政党ががんばるとして、

検索サイトへのバナーなんかはお金があるとこが強い。

結局はそれだけの広告料を払える政党が有利になるっていう、「金が全て」状況を産むことになる。

公職選挙法の本分である、「お金持ちかどうかに限らず公平に!」
って話はどこへ・・・



<”ネット選挙運動解禁”は解禁だけじゃない>
俺がOneVoiceで訴えているネット選挙運動解禁の中には、じつはこれらの不具合の解消のためのルール作りの要素も入れている。

選挙期間中の政党のネット広告の上限も、一緒に定める。

こうやって、お金に限らず公平に選挙が行われるように
進めていきたい。


<ちなみに>
今回は国政選挙ではじめて、各候補者の選挙公報のWeb掲載が許可された選挙。
みなさんも自治体の選挙管理委員会のHPから候補者の選挙公報を見てみて。




12月5日現在、投票まであと11日。




投票に行くと決意された方はこちらから宣言と登録を!