2015年4月10日金曜日

街のことを考え尽くしている候補者を選びたい。統一地方選挙2015

統一地方選挙の前半の投票が今週日曜日に、そして後半戦の投票日も2週間と少し先です。

先週、
という、記事を書いたら結構な反響をいただきました。
まず、街のことをしろうという趣旨への賛同と同時に、その次のステップである候補者の選び方を知りたいとの声もありました。

”地方”選挙であることに。議会議員選挙の立候補者の選び方の基準を書いてみます。
一つの参考にしてください。


「街のことをどれだけ考え尽くしているのか」

これが、自分が考える地方選挙に出馬する立候補者に求められる最大の基準だと考えます。
市議会議員選挙なら、その”市”のことを、県議会議員選挙ならその”県”のことをどれだけ考えているのか。
全国47の都道府県、1700の自治体それぞれに特色があります。
人口なのか、産業なのか、気候なのか、交通の弁なのか。
言い換えれば、街の長所と短所は何なのかということ。
もし、特色が無いすれば特色をどう作っていくのかを考えられているのか。
金太郎飴みたいに、全国のすべてが同じ街なんて時代じゃない。

では、候補者が、考え尽くしているのかどうかはどうすればわかるのか。

着目点1:公約に街のことが反映しているかどうか

あらゆる分野というわけではないが、多くの政策分野において、その街独自の状況がある。
例えば、「災害に強い街を作ります」じゃなくて、「木造密集地域が多い○地区の災害対策を進めます」と書いてある人のほうが街のことを知っている。

「子育て世代にやさしいまちづくりを進めます」じゃなくて、「一時保育施設を○箇所にします」とかがいい。

さらにいえば、その街独自の状況に沿った独特の施策があるといい。
「にぎわいのある街づくり」じゃなくて、「○○通りを週末は歩行者天国にします」とかと言った感じ。

着目点2:"信念"ではなくてきちんと”公約”となっているか

ふわっと「高齢者が安心して暮らせる街づくり」は、これは公約じゃなくて、まあ信念かな。
もしかしたら、ただの一般論かもしれない・・・

そうではなくて、具体的にこれをやるんだ!ということが明確になっているかどうか。
高齢者施策をやるときに、この街の現状を知り、その中で自分なりの問題意識や作りたい未来像を持っている方がいいよね。そして、その未来像実現のための打ち手が具体的に”公約”となっているといい。

着目点3:やりたいことを絞り込めているか

区市町村議員・県議会議員は、市区町村長、知事とは違う。
必ずしも、全分野全方位の政策を平等に考えず、思い入れの強い分野のスペシャリストであってよい。
「私は教育と子育てだ」
「中小企業支援だ」
「商店街の活性化だ」
「スポーツ事業だ」
でいいと思う。
万人受けするふわっとした一般論を羅列するよりも、よっぽど信頼できるし、突破力を感じる。

番外編:絶対に投票しないほうがいい候補

”公約”もろくに書いていないのに、やたら国会議員とのつながりや秘書経験などを売りにする人だけは本当に入れないほうがいい。。
政治の現場に触れていたんだったら、他の人より具体的な政策などがあってしかるべきなのに、
そして政策を掲げたくなるはずなのに、
虎の威を借るだけでは・・・

終わりに

さて、3つの着目点を上げてみた。
多くの自治体のでは選挙公報なるものが発行されている。
全候補者が決められた枠の中で自由に自分のPRをしているものだ。
発行していれば、自治体のHP上にPDFなんかで掲載されているはず。
例えば、北海道知事選の選挙公報はこんな感じ。



これだけのスペースですべて書き切ることができるわけはないので、
他にも候補者のHPなんかも参考にしてみてください。