自分が代表が務めるNPO法人YouthCreateの企画で、東京都知事選挙を盛り上げるためのイベントとして行った。
参加いただいた候補者は、宇都宮氏・舛添氏・家入氏・細川氏の4名。
2月2日(日)17時ごろに「ASK TOKYO 2014」の特設サイトをオープンし、Twitterユーザーから質問を集め始めた。企画の狙い
今回の企画は参院選以来のインターネット選挙運動に関してのやるせない気持ちからうまれた。
ご存知のように2013年の参議院選挙よりインターネット選挙運動が解禁された。
自分も、OneVoiceCampaignを立ち上げ、1年にわたりインターネット選挙運動解禁を呼びかけてきた。(関連記事:良いことは良いと評価するネット文化を ~One Voice Campaignスタッフがネット選挙運動解禁に思う事~)
しかし、ある程度予想していたとはいえ参議院選挙でのインターネット選挙運動の大部分はひどかった。
候補者がただ日々の街宣の様子やスケジュールを流し、ふわったした理念(政策ではない)を語る一方的なものがほとんど。
想いのある有権者は支持している候補を支援
し、政策を広め、場合によっては対立候補を批判する。
有権者と候補者が双方向にやり取りを行ったり、選挙にそこまで関心が高いわけではない(普通の)有権者を巻き込んだり、マスメディアでは伝えきれない情報が出てくる。
そんな状況とは程遠かった、
そして迎えた予想外の都知事選。SNS利用率が最も高い東京ということもありSNSをつかったイベントを行いたかった。
今回の企画の狙いは3つ
1.インターネット上での候補者と有権者の双方向性のコミュニケーションを作る
集会で会う人なんて一握り。街宣で握手したって「頑張ります」だけ。有識者との対談の生放送も面白いけど。。
というこうとで、候補者と有権者が双方向にコミュニケーションを取れることを目指した。
2.候補者の人柄・政策などの情報を今までとは違う方法で明らかにする
候補者の情報はどこで得るだろうか?候補者のサイトやマスメディアの情報など。
それは誰かが設定したものに対しての回答です。重要な情報もたくさんあると思
うが、一有権者としては知りたいものではないかもしれない。
一有権者が知りたい情報を知ることができる状況を作ろうとしました。
3・選挙・政治に関心のない方も巻き込む
候補者と関心の高い有権者のテンションの中に、普通の人 は入っていけない。というか入っていかない。結果としていいコンテンツがあったとしてもなかなか多くの有権者に広まらない。
だれでも気軽に参加で来たり、 だれでもなにか興味関心を持ってしまうコンテンツを目指しました。「#都知事候補だけど質問ある?」という気さくなキャッチフレーズにその気持ちを込めま した。
開催の結果
結果としては、
ページビュー数:企画時21時~22時・・・約6000 企画日2月4日・・・約10000
そして、ネットニュースや多くの人のSNSでの拡散により5日現在もPVは伸びています。
企画終了までの総質問数は2839問で、その後も伸びていっています。
また、ハッシュタグ付きのツイートは2月4日までで、5263ツイートと予想通り多くの人に広まったハッシュタグとなりました。
候補者の皆さんの回答数などは以下です。
回答質問数 総ツイート数
宇都宮 8 25
舛添 11 11
家入 46 54
細川 10 19
(質問1つに対して、何ツイートでもよいため、候補者によって差が出ています)
以上が企画に関しての諸データーです。
企画してみて
やってよかった。
まずは、双方向性の実現。質問数に対して、候補者の皆さんが実際に回答いただいた割合は少ないが、時間的制約を考えるとしょうがない。
自分の質問に回答があった人はもちろん、そうでない人でも「実際に候補者が有権者の質問に回答する」との普段では考えられない体験
を共有できたのではないかと思う。
他人事だった選挙や、自分と関係のない世界の住人だった都知事候補者との距離がぐっと縮まったのではないだろうか。
情報も色々と引き出すことができた。
「副知事にはどんな人を置きたいですか?」「外国人参政権には賛成ですか?反対ですか?」「都議会とどうやって向かい合っていきますか?」「都庁の職員をどのように活用していこうとお考えですか?」
といった政策に関するものや、
「好きなおにぎりの具は?」「政治家はいつもお願いされる立場ですね。都民の方々に何でも1つお願いできるとしたら、何をお願いしますか。」
といったユニークなものまでさまざまであった。
また、予想以上の数の質問が集まり、多くの人が見てくださった。今現在もTwitterで「#都知事候補だけど質問ある?」と検索すると非常に多くのコメントが寄せられているのがわかる。
リアルタイムに画面を眺めていて、どんどん候補者の皆さんが答えていく様子と、集まってくる質問の数は圧巻でした。
最後に
タイトなスケジュールにも関わらず参加いただいた候補者・候補者陣営のみなさん、多くの質問を投げかけていただき企画を広げていただいた有権者のみなさん、その他ご協力いただいた皆さん。
そして本業を持ちながら夜中と土日を120%に使って2週間弱で企画を形にしてくれたメンバーに感謝です。
この企画の結果の細かい考察や反省や次のエントリーで書きます。