2014年12月11日木曜日

ハタチになって「選挙行け!」って言われても難しい。未成年でも意見を表明したい。~パソコンからでも未成年でもできる疑似投票・模擬選挙~

「選挙にいこう!となん急に言われる。
さらにいえば、「選挙に最近の若い人は行かない」と少し非難めいた言われ方もされる。

でも、政治について、あるいは投票の仕方について学んでいないのに、急にハタチになったからといって、選挙にいくことは難しいという現状がある。

もっと、教育あるいは地域の繋がりの中で、政治の知識や仕組み。そして投票の意義を学ぶ場を
増やさないとだめだと感じている。
もちろん、ろくに政策議論もない選挙のやり方も問題だと感じているが。
結果として、20・30代の棄権理由の約4割は、
「政党の政策や候補者の人物像など、違いがよくわからなかったから」「適当な候補者も政党もなかったから」である。
選挙に行こうと考えたが、投票先を決めきれず棄権したパターンと言える。
(第23 回参議院議員通常選挙全国意識調査調査結果の概要より)


また、逆にまだ選挙権を持たないが、自らの意見を世の中に発信したい未成年も多くいる。
法律により、20歳以降ではないと日本では投票はできない。
しかし、19歳以下の人でも選挙で選ばれた政治家の行う政策の影響を受ける。


「いきなり投票に行くのは難しいから練習したい」「未成年でも意見があるんだ」
これらの人を対象にしたイベントやサイトが今回の選挙でもいくつか立ち上がっているのでいくつかご紹介します。



模擬選挙
模擬選挙の試みの中で一番の老舗団体である「模擬選挙推進ネットワーク」
2003年にはすでに活動を開始しており、これまで10年以上活動をしています。
中学や高校などの授業の中でのプログラムの実施を多く行っています。
ただ単に、選挙を体験してもらうだけではなく、マニフェストの読み込みや生徒間での話し合い等、
政治・選挙を学ぶワークシートなども用意しており、実施の意向をもつ学校や先生の支援を行っている。
今回の衆院選にあたって、小学校から大学まで37校の1万人以上が参加するという。
また、インターネットでの投票も可能です。


ザ選挙ジャーナル
日本のすべての選挙の情報を網羅しているサイト「ザ選挙」も今回、はじめてモギ投票機能をはじめました。全候補者情報が載っており、その下に模擬投票ボタンがついています。

詳細はこちらから



NPO法人ドットジェイピーが運営するこのサイト。
サイト内で住所などを登録することにより、自分選挙区がわかり模擬投票を体験できます。

サイト作成に関わった酒井さんは狙いをこう語ってくれました。
もともとは統一地方選で大学に投票所を置くという話を進めていたのですが、
衆院選になってしまったので、今回は本物ではないけど、大学で電子投票ができたら若者は投票にいくというのを実証したいというのが狙いです。
WEB版の方は、一度も投票したことない若者にこれを体験することで投票にしってほしいです!
今回の取り組みだけでなく、今後のインターネット投票・大学内投票所に繋がる興味深い取り組みです。

詳細はこちらから


Teens Opinion 2014
未成年だって言いたいことがある!というコンセプトのもとに、未成年が2012年が立ち上げたサイトです。

サイトを立ち上げた吉田拓巳さんは立ち上げの経緯や狙いをこう語ってくれました。

もともとは政治に対した興味もなくて、選挙の街頭演説を聞いた時に、正直、うるさいなと思ってしまったのです。自分の言いたいことを一方通行に発言するのは非効率的だなと。今はネットがあるから双方向にやり取りができる。ということは有権者とインタラクティブにやりとりしながら公約を作っていくほうが効率的だなと思ったんです。 
その時にふと、僕らは参政権が無いなと思って、せっかくネットというツールがあるから、10代でも政治について興味ある人や考えを持っている人がいるはずだし。発信できたら参政権が無くても良い動きができるのではないかと考えて立ち上げました。
僕もこのプロジェクトを立ち上げたことをきっかけに政治について関心が湧くようになってきたのですが、
このサイトをきっかけに政治について興味を持ってもらえてら嬉しいですね。未来を創るのも未来に生きるのも僕らですから。
 20歳以上の有権者へのメッセージですが、選挙へはもちろん参加して欲しいと強く思います。今意思を表明しないと、自分の意思とは反した方向に国が進むかもしれないし。決して選挙だけが全てでは無いですが、でも大きな意思表明の場だなと思います。
10代もこうやって参政権は無くても、考えている人も居るわけですし。

ここまで言われると選挙権を持っている側としては、もう積極的に政治に関わっていくしかないです!
今回は各政策への意思表明をする政策投票も行うことができます。

詳細はこちらから


これらのように選挙を考え、体感できるサイトがいっぱい立ち上がっています!
急に投票って言われてもわからないという方や、まだ選挙権のない方でもこれらのサイトに
参加しみてください!